古川雄大のトートは絶対に見なきゃ終われない。ってなワケで、帝劇へ。
2019年のエリザベート、4回見て4回とも子ルドルフは陣慶昭くんでした。
ゆんはね、トート役者じゃないと思ってたんですよ。ルドルフ卒業したらフランツかなぁって思ってたから、どんなトートになるのかめちゃくちゃ気になっていた。
ビジュアルはね、言うことなし。美しすぎるでしょ。怪しすぎるでしょ。登場シーンで上から降りてきた姿の神々しさ!神…じゃなくて死神だけどな!
前々から、歌が弱いと言っていましたが、モーツァルト以降ものすごく成長が見られるので、どうなることやら…と思っていたら、そうきたか!と言った感じ。藝大出の芳雄くんには敵わないからねぇ。ダブルキャストは比べられるしねぇ。いやいや、これは比べるものじゃないね!!すごくアレンジされてたけど、それが持ち味と合っててとても良かった。ロックっぽいアレンジで、今まで見たことのないトートだった。
2人のトートの解釈の違いは子ルドルフとのシーンに多く見られたかなぁ。「猫を殺した♪」のシーンも、芳雄トートは階段に寝そべって?「え?!」っていう表情をする。ゆんトートは寝そべらない。芳雄トートは子ルドに銃口を向けるけど、ゆんトートは銃を差し出すような感じ。
ゆんトートは昔は人間だった。エリザベートを手に入れたくて仕方ない。振られるたびに悔しそう。芳雄トートは、初めから死神。振られても、そのうち手に入るからいいかって達観してる感じ。芳雄くんからは終始余裕を感じられるけど、ゆんからは必死さが感じられる。まぁこれは経験の差もあるかもしれないけど、置かれた立場そのものがトートにも表れていて、それはそれで良かった!!
カーテンコールも、スタオベの客席に拍手をせびる余裕のある芳雄くんと、深々とお辞儀して感謝を伝えるゆん。古川雄大の性格からして、経験を重ねたとしても芳雄くんみたいなことはできないとは思うけど、いつかおちゃめなゆんくんが見られるといいなぁ…。
相手が変わると芝居が変わる。
愛希れいかさんのエリザベートも、芳雄トートの時よりゆんトートが相手の方が、さらに強い。芳雄くんは声量もあるからそうなっちゃうんだろうけど、ゆんが相手だとちゃぴの声の通ること!それが強さにも感じられたのかな。
万里生フランツは、夜のボートで泣いてなかった。相変わらず悪夢のシーンは狂気じみてたけど。
三浦涼介くんのルドルフは、マザコンっぽかった。大我ルドルフが自立した感じだったから、ものすごく弱く見えた。ガタイはりょんルドの方がいいんだけどね。
今回ゆんトートは1回しか観られなかったけど、たぶんこの先しばらくゆんトート続投じゃないかな。
古川雄大がどんどんすごい人になっていく。成長をずっと見届けていきたい。